留学のメリットについて分析してみました① 何か月以上の留学ならメリットありそう?
皆さんこんにちは。
ケビンです。
前回は留学のデメリットについての分析とその対応策的なものを考えました。
考えられるデメリットとしては、金銭的、時間的、安全面、精神面の4つくらいだろうと思います。そのデメリットについて、どう考えればよいのかと、ちょっとした対応策についても述べています。よろしければ読んでいただけますと幸いです!
さて、今回のテーマは冒頭にもありますように、留学に行くことのメリットです。
留学といっても幅広いので、ここである程度フィルターをかけておこうかと思います。
⑴3か月以上の留学であること。
⑵正規留学、交換留学、語学留学は問いません。
⑶フィリピンなどの語学勉強に特化したものは、想定外とします(それらについては後程考えてみようかなと思います)。
以上の条件を踏まえて留学におけるメリットを詳しく考えていこうと思います。
留学先の言語を短時間で集中的に勉強することができる。
日本人が英語を習得するのにかかる時間って?
そもそも、留学の目的は何でしょうか。
まず、言語の習得があるかなと思います。
もちろん留学すると、留学先の言語にどっぷりつかることができるかと思います。
それでは、皆さんは、英語にどれくらいの時間をかけてきたでしょうか。
おそらく1,000時間くらいかなと思います。
では、日本人が英語を身に着けるのに必要な時間はどれくらいでしょうか?
稲垣教授(2005)によると、おそらく2,500時間程度かかるといわれております。
これまで特別な勉強をしてこなかった人の場合、残りの1,500時間必要になるかと思います。さらに、大学などに行って、長らく英語を使っていない場合は、思い出すのに300時間くらいかかるかなと想定します。
ということは、皆さんがある程度の英語を話せるようになるまで、1,800時間かかると考えられます。もちろん、これには個人差があるので、あくまでこれまで勉強してこなかった人の話です。
社会人だと勉強するのは大変?
では、まず留学に行かなかった場合の勉強時間について考えてみましょう。
社会人の場合
・平日 働きながら勉強するとなると勉強時間を確保するのは難しくなるので、1日1.5時間の勉強時間を週4日確保したと仮定します。
・休日 土日の2日間ありますが、疲れを回復したり、外出したりでそこまで時間を確保できないでしょう。そのため、2日間で10時間とします。
さて、その結果、1年間にどれくらいの勉強時間を確保することができるようになるでしょうか。
ざっくり、
1.5h/d×4d/w×50w+10h/w×50=800h
となります。
つまり、社会人が勉強するとなると2年以上かかります。
皆さん、これだと非効率的だと思いませんか?
社会人になると
勉強時間を確保することが大変になる、
勉強以外のこともしておきたい、
さらに英語以外の勉強もしたいはずです。
それでも英語を勉強することを2年間続けなければモノになりません。
とても大変なことだとお分かりいただけたでしょうか。
だから、週に1回英会話学校に行ったところで圧倒的に勉強時間が不足しているため、英語を身に着けることができない。それで身につかないで嫌になってしまい、これを繰り返す。もったいないなと思います。あ、あくまで、学生ながらの感想です。
となると、時間のある学生のうちにどれくらい勉強時間を稼ぐかが重要になってきます。もちろん留学に行かずに、4年間コツコツ勉強するという方法でもよいと思いますし、一回留学にいって残りの期間も勉強するなど、各個人で判断していただければと思います。要は、時間のある学生のうちに英語は勉強しておこうということです!
結局、何か月以上くらいの留学が必要?
では、留学に行った場合どれくらいの勉強時間を確保することができるのでしょうか。
正規留学、交換留学、語学留学を区別せずに、1日に6時間くらいは、講義で勉強時間を確保できるかなと思います。それ以外に、友人との会話や自主勉強で4時間スピーキングやリスニングなどを強化できるとします。そうなると1日10時間英語の勉強を確保できるわけです。もちろん海外で生活したことのない学生の概算ですが。休日も自主的な勉強と友人との会話で土曜と日曜の合計で10時間確保できたとします。
そうなると1週間に
10×5+10=60時間確保できます。
1月は大体4週間とすると、1か月の勉強時間は240時間。
そこから、英語を身に着けるために必要な1,800時間を割ると7.5か月かかります。
余談ですが、よく大学生の終わりになると就職する前に、語学学校に行きますが、大体しゃべれるようになりません。これはなぜかというと、7か月以上行く学生が少ない、遊ぶつもりで行く、日本人とばっかつるんでいるからかと思います。戻ってから勉強するとよいのですが、勉強しないため、せっかく高い金だして、楽しかったという思いでだけが残り、英語は残りません。周りの人たちはそんな印象です。
だから、私はせめて6か月以上の長期間の留学なら選択肢としてありかなと思います。よほどのことがない限り、3か月くらい行って戻ってから勉強しようなんて思う人はおりません。ですので、6か月以上の留学ならメリットとしてカウントされると思います。
もちろん、成果は人によります。
ですので、今回はあくまで一般的な話に終始してきたつもりです。
各個人がどれくらい真剣に取り組んだかで成果が変わってくるからです。
インターン先の先輩で、2人、1年弱交換留学(10か月)に行ってきている人がいました。
2人とも、外人の上司と問題なくコミュニケーションをとれていたので、やはりある程度のレベルになるには少なくとも6か月以上は必要になるのではないかと思います。
参考文献
稲垣 俊史 (2005)『How Long Does It Take for Japanese Speakers to Learn English?』 大阪府立大学総合教育研究機構 4 pp19-29
まとめ
勉強時間から考えて、6か月以上の留学が効果的だと思われる。
社会人になってから勉強するとなるととても大変。
語学の勉強をするなら学生のうちがベスト!
皆さんいかがだったでしょうか。
次回では、さらに留学のメリットについて深堀していこうと考えております!
今までありがとうございました!